教育ICTリサーチ / 造形教育研究部・考える力研究部 ~クリエイティブな人材育成研究ブログ~

「図工」「美術」「情報」「総合」など、発想力・創造力・考える力を育成する教育プログラムや方法、実践などを紹介します。

特別支援学校用プレゼンテーションアプリ「スマイルノート」@教育ITソリューションEXPO(EDIX)

 2017年5月17~19日に教育ITソリューションEXPO(EDIX)にて展示されていた、特別支援学校用プレゼンテーションアプリ「スマイルノート」を見させていただきました。

「スマイルノート」は、株式会社ユニティが筑波大学附属大塚特別支援学校と共同開発し、5月12日にリリースされたばかりのiPad専用アプリで、基本無料で使用できるものです。

スマイルノート

スマイルノート

  • UNI-TY, INC
  • 教育
  • 無料


発表内容を、オブジェクトごとに録音できる

 スマイルノートのいちばんの特徴は、オブジェクトごとに録音できる機能とのことでした。現状市場に出ている多くのアプリはスライドごとに録音することはできても、オブジェクトごとに録音することはできないようです。特別支援学校の生徒によっては、練習で話すことはできても本番だと話せなくなってしまう生徒さんや、人前での発言が難しい生徒さんもいるので、オブジェクトごとに発表内容を録音しておけば、急に話せなくなったとしても話せなくなった部分だけ音声を流して発表の補佐的役割を担うことができるとのことでした。
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PowerPointkeynoteを、シンプルにしたもの

 アプリを見るまでは、授業支援アプリで既にいくつかの学校にも導入されているロイロノートのようなものをイメージしていましたが、実際にはPowerPointの機能を削ぎ落して最低限の機能にしたものに、手書き機能と録音機能、写真や動画の撮影・挿入機能を付加した感じでした。機能やインターフェースがとてもシンプルなので、あまり迷うこともなく操作できるのが単純にいいなと思いました。また、配置したオブジェクトなどに手書きで書き込めるので、写真などで注目してほしい部分を手書きで示せるのもいいなと思いました。
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プレゼンだけでなく、日記や親御さんとの連絡張などの活用も

 特別支援学校では、毎日、生徒さんの活動の様子を、手書きの文章で親御さんに伝えているとのことで、そのやりとり自体もデジタルでできるようになれば、例えば生徒さんの様子を撮影した動画を貼り付けて、文章は補足程度につけるような連絡帳にすることもできるので、先生方の業務量の軽減かつ、親御さんにとっても文章だけよりも学校での様子をイメージしやすくなるのではないか、とのことで、スライドのテンプレートとして、プレゼン以外に連絡帳用テンプレートや日記用テンプレートなども用意されていました。
 現状は、まだクラウドにはなっていなく、対応端末もiPadのみということですが、他の端末にも対応し、クラウド化されれば、家にある機器にアプリを入れれば、情報共有が容易にできるので、家庭との情報共有も円滑になるだろうなと思いました。
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 実際に、アプリを使ってみて、本当にシンプルにデザインされているので、説明なしでもなんとなく触っているだけで操作でき、簡単にプレゼン資料が作れるのがいいなと思いました。特別支援学級向けということでしたが、小学校低学年~中学年でのプレゼンテーションでも活用できそうだなと思いました。また、作った作品を写真に撮って説明つきの作品集としてもいいですし、校内にあるさまざまなサインを写真に撮って、写真にどこで撮影したものか説明の音声を入れてフィールドワーク集として使うこともできそうだなと思いました。
 今後、有料機能も追加されていくようですが、iPadを導入されている学校は、今のところ全機能無料のようなので、試しに使ってみてはいかがでしょうか。


(前田)